回想
年内最後の勤務で気持ちがどん底に突き落とされた。
普通の人なら自分を立て直すために言い訳をするだろうが私はできなかった。
私があの時あれをしなかった、その落ち度にとらわれていた。
全面的に私が悪いわけでもないのはわかっている。だが落ち度がある。
いくらでも言い訳は思いつくが私はあの時の責務を果たしていなかった。
そういう自分の不備が何かを引き起こす事案で私はとことん自分を追い詰めてしまう。
必要以上の責任感がある。
自分を許すことができない。
それがたまたま年内最後の勤務で、年明け初日は勤務できたけどその後勤務に出ることができなかった。
今思えば責任感プロ意識緊張感が張り詰めていた職場だったな。
年が明けて仕事に行きたくなかった。
自分の不届きが怖かった。
自分自身でできないのレッテルを貼り付けていた。
楽しいと感じられることは多かったけれど、怖かった。
大好きな舞台なのに、舞台をお客さんとして見ることも怖くなった。
私の全ての行動の何かがお客さまのお声に繋がると思うと落ち着いて観劇できないのだ。
怖いけれど大好き。
また舞台の仕事はしたい。
ずっと輝けるように自分自身を日々成長させていきたいと思う。
協調性がない私だから職場で孤立していた。
どうしてうまくできないのだろうと悔しかった。
だから無理をしてでも人に合わせることを今は意識している。
意識していてもイライラしてめんどくさいなって思うんだけど、協調性とはそういうことなんだと思う。
今の職場ではみんな先輩だから、私は目立たぬように息を潜めるだけ。やることは言われてからやるぐらいにして。気を回しすぎてはいけない。
おわり